V候補の地元トリオに大注目

 地元の久留米からは小林優香(30=福岡)、児玉碧衣(28=福岡)、尾方真生(24=福岡)に、林真奈美(38=福岡)、広木まこ(30=福岡)の5人が出場する。

 今開催の中で唯一のGⅠ覇者である児玉、GGP優勝実績がある小林、3年連続でGGPに出場している尾方の3人はそのまま決勝の確定板をジャックしてもおかしくないほどの実力者。先月の武雄GⅢ中に行われた久留米オールガールズクラシックタイアップ・スペシャルトークショーに参加し、小林は「地元のGⅠで気合が入っている」、児玉は「完全優勝できるように」、尾方は「お客さんの前で熱い走りを見せたい」と意気込みを語った。

 15年のGGP女王・小林優香は2月高松の決勝ゴール寸前で落車。右肩甲骨を脱臼し、右肋骨を骨折。地元GⅠを控えながらのアクシデントに見舞われた。それでも復帰初戦の小倉は貫禄の完全V。本来の動きとはまだまだ言えなかったが、最高の結果が良薬になったはず。約2週間、急ピッチで仕上げてくるだろう。

 久留米は7節走って全て完全優勝とまだ負け知らず。予選スタートから走り慣れた無敗のバンクでGⅠタイトル奪取を狙う。

 18年からGGPを3連覇。昨年は第1回パールカップでGⅠウイナーに輝いた児玉碧衣も悲願の地元GⅠ優勝は譲れない。ましてやライバルの佐藤水菜が不在の大会で負けるわけにはいかないのだ。2月に体調を崩して3月の別府は3日間、まさかの未勝利に終わったが、今月に入り復調をアピール。玉野と松山で連続完全Vと完全にトップフォームを取り戻した。

 久留米は過去14節走って11度のV。初日メインの「ティアラカップ」は1番車に指名され周囲からの期待も最高潮だ。有言実行の完全優勝で2度目のGⅠ制覇を目指す。

 尾方真生も堂々のV候補だ。昨年は坂口楓華と並んで過去最多の年間18Vを達成。今年もすでに5度の優勝を飾っている。昨年大会は決勝進出を果たしたが、パールカップと女子王座戦はまさかの予選敗退を喫した。

 5節走って4度の完全Vがあるホームバンクでのビッグレースに気合が入っていないはずがない。3月前橋、今月の小倉、岸和田で3連続完全V。これ以上ない勢いで迎えることができそうだ。そろそろ大舞台での結果を残したいところ。児玉同様にティアラカップからの出走で一気に頂点まで突っ走る。

 林真奈美は2月の岐阜最終日に落車。そこから欠場を余儀なくされ、ぶっつけでの地元GⅠ出走になる。久留米は過去16節1度も決勝を外しておらず、現在は2連続V中。万全の状態で臨めなくても、地元の意地と気合で乗り切ってみせる。

 広木まこは昨年大会に続いて2度目のGⅠ参戦。現在は昨年11月の伊東から14場所連続で決勝進出中と好調で、直近5場所での3連対率は93%と抜群の安定感を誇る。持ち前の積極性に加え、流れに柔軟に対応できる走りも備わってきた。地元GⅠであっと驚く好結果を残せるか注目したい。


好調選手がGⅠ奪取を狙う

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