実績組も見逃せない

 昨年GGPに初出場した吉川美穂(31=和歌山)と久米詩(24=静岡)もGⅠ初制覇に燃えている。ともにティアラカップからの出走だ。

 吉川は昨年のオールガールズクラシックで準優勝し、女子王座戦も決勝進出。GGPにも出場して優秀新人選手賞を受賞した。今年はなかなか調子が上がらず3度の優勝にとどまっているが、勝負強さと強烈捲りには警戒が必要だ。

 久米は今年ここまで4V。昨年ほどの勢いではないが安定感ある走りを見せている。ただ前回の向日町初日に落車。2、3日目も出走して最終日に白星を挙げたが状態が心配される。

 一昨年のGGP覇者の柳原真緒(26=福井)や山原さくら(31=高知)、奥井迪(42=東京)、鈴木美教(29=静岡)もV候補の一角。

 野本怜菜(25=埼玉)、飯田風音(22=埼玉)、中野咲(27=愛知)、日野未来(31=奈良)、野口諭実可(31=大分)も旋風を巻き起こす準備はできている。

 昨年11月の前橋で本デビュー後初優勝を飾った渡部遙(22=愛媛)がそこから14場所連続で決勝進出中。競走得点最上位の存在だ。同じ122期の松本詩乃(25=東京)、藤原春陽(22=徳島)に、松井優佳(24=大阪)と五味田奈穂(26=千葉)の126期コンビも見逃せない。

 松本と松井、五味田は久留米初参戦。久留米は6場所連続で決勝進出中の高橋朋恵(29=東京)の奮闘にも警戒が必要だろう。

 直近4カ月の競走得点が50点を超えているのが熊谷芽緯(20=岩手)、永礼美瑠(24=愛知)、宇野紅音(20=岐阜)、高木佑真(25=神奈川)、永塚祐子(38=神奈川)の5人。124期の熊谷と宇野は久留米初登場で本デビュー後の初優勝を目指す。

 永礼は久留米2連続で準V中だ。徐々に復調中の佐伯智恵(25=愛媛)は久留米が好相性。大舞台での経験豊富な荒川ひかり(29=茨城)も軽視は禁物。ホームバンクの枝光美奈(26=福岡)も2場所連続決勝進出中と上り調子だ。

 競走得点最上位なのが124期の竹野百香(21=三重)。本格デビュー後は普通開催で3度のVを飾っており、昨年9月以降は失格をした開催以外は決勝進出を外していない。初登場の久留米でも持ち前のスピードで魅了する。

 7連続決勝進出中の戸田瑞姫(21=茨城)や、1期生の中村由香里(43=東京)、2期生の田中まい(34=千葉)も経験値を存分に生かしてVを狙う。

 ホームバンクの長沢彩(35=福岡)は16場所連続で決勝進出中と強さが戻った。同じく久留米所属の金田舞夏(21=福岡)に、安定感魅力の比嘉真梨代(35=沖縄)も侮れない。


V候補の地元トリオに注目

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