A級戦展望

 兄・松本秀之介(117期)と切磋琢磨(せっさたくま)し着実に力を付けている松本秀之慎(21=熊本)がV筆頭格だ。今年は四つの優勝を手にしているが、直近はリスタートを切った7月熊本と完全Vを飾った前回の福井を連覇中と勢いは抜群だ。

 兄同様、スピードは豊か。今すぐにでもS級で通用する脚力なのだ。行けるところをしっかりスパート。別線勢に痛烈なパンチを浴びせる。

 松本の存在に佐方良行(43=熊本)がニヤリ。失格のマイナス点で今期はS級から降格しているが、A級4場所はすべて決勝進出。そして決勝は❶❸❷❷と安定した成績を収めている。松本―佐方の連係はいかにも強力。

 まして1月高松でチャレンジを特班で卒業した堀川敬太郎(22=福岡)が波乗りモード。特班後は5月玉野で1、2班戦初Ⅴ。直前の取手も九州別線となった坂田康季(佐賀)の番手に飛びつき、返す刀で差しきり2度目のA級優勝を飾っている。仮に九州結束ともなるといかにも強固な陣容となる。

 関東は鈴木謙太郎(39=茨城)が代表格だ。S級経験豊富で2度のGⅢ優勝を誇る鈴木が自慢のタテ攻撃で九州攻略にアタックをかける。

 その鈴木と連係できる内田英介(43=東京)にもチャンスはある。内田も前期S級の実力者。差し脚は衰えてないし位置取りも俊敏。鈴木の仕掛ける位置次第では浮上を果たせる。

 中四国は今野有樹(27=愛媛)がV圏内。鋭い捲りを武器にもつ今野がもつれる展開を一気に攻め切るパターンもあり得る。今野にスンナリとマークできれば立花成泰(46=岡山)が好配を演出。全盛時の切れは影を潜めてはいるが、上位に割って入るだけの実績は持ち合わせている。


ガールズ戦展望

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