断然の主役
阿部将大
狙え地元GⅢ連続V
勝手知ったるホームバンク。主役の座は誰にも渡さない。これまで大竹慎吾、小野俊之、大塚健一郎が支えてきた地元大分の屋台骨をニューリーダーの阿部将大がしっかり受け継いでいる。4、5月のFⅠをともに完全V。特筆すべきは7月のGⅢ「オランダ王国友好杯」だ。
初日からエンジン全開の阿部は無傷で決勝に進出。古性優作、浅井康太、松浦悠士らGⅠでもVの有力候補に挙げられる猛者を相手に伊藤颯馬マークから番手捲りを決め、自身4度目のGⅢ優勝を4連勝で達成した。
01年の51周年後節を制した渡辺隆(67期=引退)以来、23年ぶりの地元タイトル奪還に阿部は「嬉しいの一言。ラインのおかげで勝てた。23年ぶりですか。それだけ地元記念は難しい大会。この先、自分も含め若手全員で九州を盛り上げていきたい」としみじみ語った。
他場なら世話になった九州勢に〝お返し〟といきたいところだろうが、ここは自ら汗を流すホームバンク。もう一丁、奮起してもらおう。すでにGⅠでも通用するまでにパワーアップした阿部は「ファンの声援に応えられるよう、やれることをしっかりやる。結果を残せるよう全力でぶつかります」とキッパリ。
目指す先は過去に大分所属の誰もがなしえなかった地元GⅢの連続Vだ。