V候補筆頭は幸田望夢だ。今期初戦の青森で決勝進出を逃したが、その後は8場所連続決勝進出中と好調。久留米は8月のナイターに出走し連勝でファイナル入りすると準優勝と奮闘した。来期はS級復帰も決まっており、今回も大暴れは間違いないだろう。前期S級の阿久津修(43=栃木)は前回の函館をオール3連対で準V。5場所ぶりの決勝進出を果たして勢いに乗った。幸田とは2場所前の弥彦初日に差してワンツーを決めており、今回も連係することがあれば大注目だ。

 前期S級の佐方良行も見逃せない。降級初戦の小倉でVを飾り、その後の優勝はないが8月の地元戦から5連続で準優勝。来期はS級に復帰する実力者が安定感抜群の走りで盛り上げる。

 ホームバンクの那須久幸は早くも今期3度目の地元戦。7月戦は連勝で勝ち上がって準優勝し、9月戦はオール3連対で決勝3着だった。今期は11場所で10優出2V。準優勝も5回と、佐方同様にこちらも抜群の安定感を誇る。52歳になってもまだまだ元気いっぱいで06年以来、18年ぶりのホームバンクVに期待しよう。

 来期はいよいよ初めてS級に昇格する甲斐俊祐(26=大分)は8月の地元戦で今年初V。直近2場所は準決勝敗退となったが、佐方や那須らを背にしてパワフルに攻める。久留米は準決1着で決勝進出した2月戦以来の参戦だ。追加参戦の名川豊(34=福岡)は来期S級復帰が決まった実力者。兄の大悟、慶次郎の背中を追って奮闘している林昴(23=福岡)は直近3場所で2優出と状態は良さそうだ。

 宮崎康司(36=香川)は9月の地元戦で今年2度目のVを飾り、9月の高知、別府は連続準V。今月に入って2開催は準決敗退を喫しているが軽視はできないだろう。今期優出はない森本桂太郎(26=愛媛)だが直近11場所の予選は1着9回、2着2回とほぼパーフェクトな戦績。カベになっている準決勝突破を目指す。石田典大(26=東京)の先行力も侮れない。久留米ではチャレンジ時代の5月に逃げ3連発で完全優勝した。前回の平塚で1、2班戦初の決勝進出を果たし、勢いに乗ったようならさらに脅威だ。武器のダッシュ力で一撃を秘める森田康嗣(43=北海道)や手堅い走りが魅力の須藤誠(39=千葉)、弟(海斗)の活躍が刺激になっている梶原大地(27=福岡)に、復調ムードの米村光星(25=熊本)も上位争いに加わる。


チャレンジ戦

スポニチロゴ