スポニチ本紙評論家が見た神山雄一郎の自転車道

〝鬼脚〟初代グランドスラマー

井上茂徳

 GⅠ9勝、GP3勝で初代グランドスラムを達成した井上茂徳氏は神山を「競輪界最大の功労者」と評した。神山とは敵ラインとして戦うことが多かったが、門司記念決勝戦で神山とラインを組んで優勝もある。

 「神山は高速の持久力が高い選手だった。自転車競技でも高校時代から注目されている逸材で中長距離に強いオールラウンダーだった」と回顧。

 「私は41歳で引退したが、その時に“この年齢からの一年一年は命を削るような練習をしなければいけない”と思ったことを覚えている。56歳までトップのS級で走った神山には頭が下がる。また神山は人間性も素晴らしい」と賛辞を惜しまなかった。

「競輪界最大の功労者」


武豊競馬界のレジェンドも惜しむ