A級1、2班戦展望


 A級1、2班戦は脚力接近し混戦相場だが、タテ脚の破壊力は林敬宏(33=愛知)が一歩リードする。S級から降格した今期は3場所を消化。降格初戦の高知でいきなりV。第2戦のいわき平は決勝進出を逃がすチョンボを喫したが、直前の大垣で完全Vを飾り鮮やかに軌道修正。

 直近4カ月のBS回数は13回。HS回数も14回引っかけているのは積極性の裏付けでもある。思わぬ落とし穴もある短走路。だが、林の仕掛けは早い。主導権は誰にも譲らない。強じんな末脚を発揮し林が直線を持ちこたえる。

 持ち点最上位の薦田将伍(27=愛媛)が逆転をもくろむ。林とは対照的にこちら薦田は自在派。鋭い捲りを武器に持つ薦田はメンバーと展開次第で先行策も辞さない。いざとなればヨコもこなせるのが強みでもある。

 降格後の今期は初っぱなの平塚でV。前回の川崎で準決敗退を喫しているだけに汚名返上へ、薦田が存在をアピールする。

 九州は鶴良生(29=福岡)が代表格。前期S級では低空飛行を続けたが、A級戦ともなると自慢のタテ脚を生かせる。1月があっ旋しない処置。今年の仕事始めとなった2月小倉で❺③②と未勝利で終わっているだけに躍起になって当然だ。冒頭の林との力勝負が見もの。

 ベテラン組では伊藤健詞(54=石川)、高津晃治(45=岡山)が熟練のハンドルさばきを見せる。ともにS級経験は豊富でしっかりした目標さえあれば勝機。林と連係可能な伊藤、高津は薦田、あるいは同県の後輩・小玉拓真(35=岡山)との連係で差し脚を発揮する。


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