チャレンジ戦展望
小川三士郎
チャレンジレースの主役は小川三士郎(24=徳島)が務める。昨年5月の松山でデビュー。本格デビュー後も安定した成績を収め、将来を嘱望される四国の機動力型として期待が高まるばかりだ。2月大垣、直前の熊本をともに完全V。小川にとって特班がかかる大事なシリーズでもある。
熊本2日目に特班について水を向けた際、小川は「踏めてるし体調面は問題ない。特班? まずは熊本を勝ってから。できれば勝って防府で挑戦したい」と話していたが、しっかり熊本を逃げ切りで3連勝と強さを見せつけた。タテに踏む脚力はメンバー中、ピカイチ。小川がこん身の自力勝負でA級級特班に挑む。
そうはさせじと西岡利起(23=奈良)が抵抗する。ここまで3Vを飾っている、西岡も積極性ではヒケを取らない。当地短走路をパワー全開だ。
中西勇
中西勇(32=福岡)も着実に力を付けている。兄はパワフルな中西大(和歌山)。師匠・小川賢人(103期)の教えを忠実に守り先行力に磨きがかかった。直前は熊本2日目からの補充参戦。2走を堂々と逃げ切っているように気配は上々だ。
与古田龍門(23=沖縄)も125期の一人。現状、与古田は劣勢の感が否めない。それより直前の熊本で小川のパワーに屈しはしたが、山田哲也(42=愛知)が①①❸とまとめ見せ場を作った。西岡の番手を回れれば山田が恵まれるケースもある。
中国勢では得点最上位の小林健(54=岡山)が意地を見せたい。中四国連係で小川の番手回りが条件となる。