自力で勝ち切る

和田真久留
9車立てで自信を
競走得点最上位。和田はシリーズリーダーとしての走りが求められる4日間である。
「ウィナーズカップ組がいないから自力構成の番組になると思う。しっかりと勝ち切って、勝負するというのが先につながると思っています」
昨年10月の川崎GⅢでも勝ち上がりの3日間は全部自力戦だった。そして決勝は佐々木真也に任せての番手戦。最終的には切り替えて捲り追い込むも、福田知也に差されて2着だった。
「川崎で勝ち切れなかったのは脚力不足。結果を求めて、いい走りというか、勝ち切りたい部分はある」
直前の平塚では松井宏佑の捲りを差し切って今年初V。デキも流れも問題なしだろう。強いて課題を挙げるとすれば、7車と9車の感覚的な違いか。
「9車の方が流れがあるので、7車よりも組み立ては好き。ただ9車の感覚は9車でないと養えない。大きな舞台を見据えると、セッティングだったり自転車だったり、GⅠで戦うには9車でいいイメージをもたないといけない」
今年最初のGⅠ全日本選抜(豊橋)では、大躍進の近畿軍団に阻まれて準決勝敗退。4月29日に開幕するGⅠ日本選手権(名古屋)を見据えての貴重な9車レース。その1走1走がダービーへの確かな礎となってくる。自力戦ならなおさらだろう。
「四日市は風が強いイメージ。でもナイター自体は昼間ゆっくりできますし、嫌いじゃない」
スピード満点のカマシ、捲りで風を切り裂き、V戦線をリードする。