尾方真生
ここは尾方真生の力が抜けている。2場所前の「GⅠオールガールズクラシック」は初日のティアラカップ、2日目と続けて7着となり心配されたが、直前の小松島では初日から豪華な捲りをズバズバと決めて完全V。一般開催の相手なら力の差は歴然。後方から上がってきた選手にフタをされる場面もあったが、ライバルの牽制にもまったく動じることはなかった。3日間自分のペースを乱さずに走ることができれば、連続V濃厚とみる。
藤田まりあ
対抗1番手は藤田まりあ。今年初戦の高知で完全Vを飾り、その後は優勝こそないものの決勝にはコンスタントに進めており、直前の岸和田は決勝3着と脚の状態は悪くなさそうだ。直近では3月四日市の初日と決勝で尾方と対戦しており、どちらも先着することはできなかったが、初日は尾方に続く2着、決勝では太田りゆ、尾方、日野未来ら強敵相手に4着と好戦できたのは大きな自信になったはず。尾方にどこまで食い下がれるか。
村田奈穂
村田奈穂はこまで10場所連続で決勝に進出しており、4月の岐阜では自身通算9度目の優勝を飾った。脳脊髄液減少症という難病と戦いながらも、しっかりと体調を整えて堅実な走りを続けている。体調万全なら実力は間違いなく上位の一角。特にここぞというときの捲りは強力だ。走り慣れた地元バンクという地の利を生かして、さらなる上昇を狙う。
1月松戸で優勝後も安定した走りを見せている吉岡詩織、経験豊富な小林貴子、若手の高木萌那の奮起にも期待したい。