チャレンジ戦展望


 チャレンジレースは直前の静岡決勝で松本定(福岡)、中村龍吉(福島)との同期対決を捲りで制し、通算8度目の優勝を飾った野村賢(21=山口)がV争いの中心だ。

 師匠の隅貴史(91期)いわく「野村は練習でも抜群に強い。近い将来、S級トップを走るでしょう」。師匠がそう太鼓判を押す野村は安定した成績を収め、決勝常連。スピード、持久力ともにメンバー中、ピカイチだ。

 来期はA級2班に定期昇級。野村にとって今期最終戦が譲れない地元。優勝を飾った昨年11月以来のホームバンクでパワー全開だ。

 対抗格は平根優大(21=福島)だ。昨年8月の立川で誘導員の早期追い抜きで長期欠場を余儀なくされているが、復帰後は12場所を消化し優勝4回、準優勝4回と戦歴では野村にヒケを取らない。岐阜→伊東を目下連覇中と勢いもある。

 初挑戦の防府33バンクで平根が持ち前のダッシュ力を見せつける。

 松本定(28=福岡)も堂々のV候補だ。吉岡稔真氏が主宰する不動会の一員で園田匠、小川勇介、岩谷拓磨らと汗を流し、着実にパワーアップしている。4月立川決勝では捲りを決め3度目の美酒を味わった。こちら松本は自慢の地脚を生かし、長い距離をもがき切る。

 山本天平(27=千葉)が追加参戦。昨年5月デビュー後は苦戦続きだったが、師匠・山本紳貴(107期)の教えを忠実に守り、4月松戸から直前の川崎まで4場所連続優出中と力を付けている。好配を呼び込むのはこの山本だろう。

 地元勢は友永龍介(34=山口)、阿部龍也(32=山口)が野村の番手を食い下がれるかどうか。東のベテランでは渡邊恭典(51=栃木)のマークぶりが見もの。

 九州勢は田中孝法(43=福岡)、原清孝(48=沖縄)が松本定と連係し見せ場を作る。


ガールズ戦展望


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