A級1、2班戦展望
阿部大樹
失格点の影響で7月からA級に降格した阿部大樹(36=埼玉)がV候補筆頭だ。今年3月の前橋GⅢで決勝進出した実力者はやはりA級では格上の存在。今期は7場所走って4着以下が1走だけ。優勝は4回と各地で力を示している。
関東の機動型・福田稔希が特別昇進して欠場してしまったのは阿部にとっては痛手だが、東同士で山田駿斗マークや、いざとなれば自ら動いて今期5度目のVを狙う。
山田駿斗
7月から初めてA級1班在籍の山田駿斗(21=千葉)が好走を連発している。以前よりも先行回数が増え、今年は2月前橋、4月福井、7月静岡でV。別府は初参戦だった昨年5月のモーニングで1②❶と優勝。今回は当地連続Vが懸かる。
坂田章
坂田章(40=高知)は前場所の地元戦で今年2度目のV。勢いに乗って参戦する。安定感ある笹倉慎也(39=富山)や、先月の当地ミッドで準優勝した加倉正義(54=福岡)もV争いを沸かせる。
妹(亜樹)の奮闘も注目を集めている酒井拳蔵(29=大阪)は前期S級の実力者で今期は7場所走って5度の決勝進出を果たしている。50歳になっても自力で奮戦する八谷誠賢(50=福岡)も見逃せない。
松下綾馬(28=岡山)は2場所前の武雄で、三木健正の番手回りからVをゲット。昨年までS級に在籍した杉山悠也(42=秋田)、松崎貴久(51=富山)や、前期S級で捲り脚秘める宮下貴之(51=埼玉)、今期4度の優出がある稲葉一真(36=静岡)も軽視は禁物だ。
角宗哉
2班では今期から初めて2班に昇班した角宗哉(25=山口)と川田真也(24=埼玉)に注目したい。
特に角は昇班2場所目の地元戦でいきなり完全優勝すると、続く玉野と富山で連続準V。別府はチャレンジ時代だった2月に準優勝。優勝したのがS級でも優勝した山崎歩夢だったのを考えると、ハイレベルな決勝戦だったといえるだろう。今回も堂々のV候補だ。
川田は昇班後3度の決勝進出。ムラはあるが力を示している。初の別府でも見逃せない。
穴っぽいところでは、前回の地元戦で決勝進出を果たした中野真吾(38=佐賀)だろう。
地元勢は長松大祐(27=大分)と小原亮哉(35=大分)の2人が参戦。長松は24年2月以来、地元戦4場所ぶりのファイナル入りを目指す。小原は2場所前の岸和田で約2カ月ぶりの決勝進出。2月に続く地元戦連続優出なるか注目だ。