有力な優勝候補として期待されていた猿楽楓樹が5月小倉で3場所連続完全Vを決めS級2班への特別昇級を決めたことで、今節のV争いは小川賢人と中川聖大の福岡コンビが中心になる。小川は昨年2月の失格(誘導員早期追い抜き)で4か月間あっせん停止となり、出走本数不足のため今節はS級から降格となったが、それまでは8年半もS級で活躍していた実力者。降格後はここまで優勝はないものの、ここまでの11場所で決勝を逃したのは2回だけと成績は安定しており、連対率も高い。2場所前の地元小倉で準V、直前の函館は決勝3着になり、調子は悪くない。今節は中川聖大とのコンビで他地区を粉砕し、待望の降級後初Vを狙う。

 その中川は近況の競走得点トップの立場。今期は4月和歌山での優勝実績もある。カマシ、捲りの破壊力では1、2班戦でもトップクラスといっていい。自分のタイミングですんなりと仕掛けることができれば、押し切り圧勝があってもおかしくない。地元の松岡孝高(40=熊本)も福岡勢とスムーズに連係できれば上位進出を狙える。

 関東勢は先行力がある三好恵一郎、差し堅実な高橋広大と吉田裕全とバランスがいい構成。今期は3年ぶりにS級から陥落した高橋は2場所前の松山2日目に落車し、復帰戦だった直前の平塚では大きな着を連発後、3日目から欠場した。状態面に不安はあるが、S級でも通用していた実力者だけに、万全ならV争いに絡んでくるはず。展開が向いたときの吉田の一発にも警戒が必要だ。

 蔵本徹二は2場所前の別府初日に落車した影響が気がかり。まずは初日の走りに注目したい。落車する前は3月武雄から5月弥彦までの5場所連続で決勝に進出。実力的には間違いなくV候補の一角となる選手だ。同地区の滝本泰行、松下綾馬(29=岡山)と連係するのが理想。しっかりとした目標がなければ自ら動いて展開を切り開くことができるだけの機動力を秘めている。

 近畿勢は中野雄喜、中釜健次、中武三四郎(33=大阪)ら自力型が多い。4月大垣で優勝した実績がある伊原克彦も強力な一発を秘めている。

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