◆チャレンジ戦

 今節参加している129期4人の中で成績的に一歩リードしているのは満田光紀だ。7月松阪では2日目に落車があり苦い本格デビューとなったが、続く岐阜では初日から白星を重ねパーフェクトで完全V。8月佐世保の新人アドバンスでも初日、2日目にはしっかり脚を使って掲示板を確保し、同期の強豪にも引けを取らない走りを見せた。直前の別府モーニング決勝で西原裕太郎の捲りに屈した悔しさを晴らすためにも、熊本では気合がこもった走りを見せるに違いない。

 満田は高校時代から自転車競技を始め、大学時代にはインカレのマディソン2位などの結果を残した。卒業後はいったん高校教師になったが、教え子が頑張る姿を見て、プレーヤーとして頑張りたいという気持ちが芽生え、現在、S級1班で活躍している117期・松岡辰泰(29=熊本)に弟子入りし競輪選手の道に進んだ。強力なダッシュを生かした思い切りがいい走りを武器に、地元の永田修一や中井大介、丸林一孝(49=福岡)らマーク巧者が揃った九州勢を先頭で引っ張って、優勝争いをリードする。同じ129期の宮本寛大も走りながら調子を上げており、地の利を生かせる地元バンクでは侮れない。

 吉岡竜太も高校、大学と自転車競技に取り組み、高校総体のスクラッチで3位に入った実績がある。競輪選手になろうと思ったのは、同郷の松浦悠士(35=広島)のグランプリ制覇を見て感激したことがきっかけだという。競輪選手養成所の記録会では2度のゴールデンキャップを獲得。129期の有力選手が集う8月佐世保の男子新人アドバンスには出場できなかったが、本格デビュー初戦の7月松山でいきなり完全V。直前の地元・広島でも決勝3着と近況の走りには勢いがあり、満田との好勝負が期待できる。久保田智之は無理駆けがたたって大きな着を取ることもあるが、かかったときのスピードはほかの同期に負けていない。

 ベテラン勢では中井大介と宮崎一彰に注目。中井はここ2場所続けて決勝に進むなど脚の状態は安定している。満田、宮本、久保田ら九州のルーキーとすんなりと連係できれば、久々の優勝が見えてくる。宮崎は7月広島で優勝、続く奈良では決勝3着の実績があり、直前の武雄でも初日を除けばまずまずの走りを見せた。近況は追い込み基本だが強力なタテ脚は健在。ここぞというときに放つ一発は、新人勢にも大きな脅威だ。高橋健太は2場所前の7月平塚2日目に落車した影響がどうか。前期は1、2班戦で活躍していた実力なら、回復次第では上位争いに加わってもおかしくない。127期の秋山太洋は直前の前橋で準優勝といい流れに乗っている。身長180㌢以上と恵まれた体格から繰り出す猛烈ダッシュと冷静な判断力を生かして自身2度目の優勝に迫りたい。



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