22年後期の開幕戦に実力者、個性派が集まった。期替わり第1戦ということで級班の入れ替えがあり、混戦相場と言えそうだが、V争いをリードするのはやはりS級からの降格組だろう。

 中心は佐々木龍(神奈川)だ。前期のS級でも捲りとヨコのさばきを使いこなし上位で活躍。6月取手FⅠ決勝では橋本智昭(宮城)の逃げを3番手2角から捲って優勝を飾るなど好調をキープする。

 別府バンクは昨年6月のレインボーカップA級ファイナル(4着)以来の参戦となるが、その前3月のA級戦で完全優勝を飾るなど好相性だ。事故点によるマイナス点でA級降格を余儀なくされたが、底力はピカイチ。同地区の機動力と同番組になれば番手戦。目標不在の一戦では俊敏な位置取りから得意の捲りを繰り出す。

 北日本から引地正人(秋田)が追加参戦。引地も前期は持ち味の自力を駆使しS級でもまれた。S級上位戦では苦戦したが、A級戦となると話は別。ツボにはまったときの破壊力はこのクラスでは十分に通用する。北日本勢の連係にも注目したいところだ。

 中四国から高橋清太郎(岡山)が名乗りを挙げる。腰痛に苦しみながら前期のS級戦では直線強襲から好配当を提供した。差し脚は上位。展開さえ向けば好勝負を演じてくれそうだ。