九州勢が充実布陣

 6月の久留米記念は九州4車が優出し、3番手回りの北津留翼が優勝した。今回も九州勢の大暴れに期待が懸かる。地元勢は4回目の地元記念Vを狙う井上昌己を筆頭に、佐藤幸治、瀬戸栄作、平尾一晃、阪本和也の5人が出場。エースの井上は2月のFⅠで完全Vを飾り、約6年半ぶりの地元Vを達成した。昨年の地元記念は惜しくも準優勝だっただけに、今回こそタイトル奪還に終えている。佐藤は昨年の地元記念はまさかの1次予選敗退。2日目と最終日に意地の白星を挙げたが、一昨年が準決勝まで勝ち進んだだけに悔しい結果に終わった。瀬戸は4大会連続の佐世保記念。過去3回は1次予選をクリアしているが、2次予選が壁になっている。今回こそ準決勝進出を狙う。平尾は3大会連続の地元記念になるが、気合が空回りしてしまっているのか、過去2回は1次予選敗退。三度目の正直で勝ち上がりを目指す。今年1月にS級初昇級した阪本はこれが初の地元記念。S級として初めて走る地元で成長した姿を見せたい。

 地元勢以外では賞金ランク7位の山田庸平が追加で参戦。西九州のGⅢで気合いも入るだろう。佐世保記念は過去に5回走っているがまだ優出はない。トップレーサーに成長を遂げた今なら優出は最低ノルマで、V獲りの期待も懸かる。中川誠一郎は1月の当地FⅠでV。佐世保記念は17年の67年以来の参戦だ。過去に2回の優出がある大会で持ち前のスピードを存分に披露する。佐世保記念は19年の69周年、昨年の71周年で優出している小川勇介や、昨年準決勝まで進んだ林大悟も見逃せないだろう