九州地区では22年佐世保以来となる「全プロ記念競輪」だ。

 2日間の短期決戦で選考順位上位26人と小原佑太が初日10~12Rの「優秀」に出走。各レース上位3人が12Rの「スーパープロピストレーサー賞」(1着賞金462万円、副賞込み)に進出する。

 選考順位27~53位は「特選」、同54~107位(補欠からの繰り上がりあり)は「選抜」からスタートする。

〝完全復活〟古性が筆頭

 まずは「優秀」メンバーから見ていこう。ウィナーズカップ落車の影響でダービーを欠場した脇本雄太も参戦し、S級S班9名が顔をそろえた。今年最初のGⅠ全日本選抜を制した脇本だが、ウィナーズカップ落車以来の実戦。痛めていた肘の状態もあるだけに、いきなりトップフォームで臨むのは厳しいだろう。

 逆にダービーを完全優勝した古性優作は完全に一昨年までの強さが戻った。来月に地元GⅠも控えるだけに、大事な2走になるはず。昨年の青森大会は優秀を勝ってSPR賞も制した。18年5月以来、8年ぶりの武雄参戦でダービーキングの強さを見せつける。

 ダービー決勝で2、3着だった吉田拓矢と真杉匠の関東コンビも見逃せない。共に大幅な賞金アップに成功し、吉田は2年連続の、真杉は4年連続のグランプリ出場へ視界良好だ。真杉は先月の武雄記念を優勝したばかりで、イメージ良く入れるはず。優秀10Rは2人の前後にも注目したい。

 地元ダービー準決勝で無念の落車を喫して状態が心配された郡司浩平も出場にこぎつけた。優秀10RはウィナーズカップVの深谷に任せる形になりそう。その深谷は3年前の武雄記念ウイナー。今回も大暴れの予感が漂う。

松浦の勢い不気味

 直前の函館記念を制した松浦悠士の勢いも不気味。今年は2度のGⅠで決勝進出し、賞金ランクも4位と好位置につける。武雄は20、21年の70、71周年記念を優勝と好相性の地でもある。函館記念で復調をアピールした犬伏も侮れない。

 S班の阿部拓真に、新山響平、佐藤慎太郎、渡部幸訓、菅田壱道の北日本勢も軽視は禁物だ。今年のグランプリはいわき平で初開催なだけに、SPR賞の1着賞金はノドから手が出るほど欲しいはず。モチベーションの高さは要注意。

嘉永 赤パンツの責務

 九州勢はS班の嘉永泰斗と、GⅠ3連続優出中の荒井崇博、地元の山田ブラザーズの4人が優秀から始動する。嘉永は函館記念を準V。ダービーは二次予選で敗れたが、徐々にらしさを取り戻しつつある。武雄記念も悪くなかっただけに九州地区で赤パンツの責務を果たす走りに期待しよう。

 荒井は48歳とは思えない好調ぶり。昨年の競輪祭から3連続でGⅠ決勝進出と悲願のタイトルもそう遠くない。かつてのホームバンクでは5度のGⅢ制覇を果たした。長崎支部に移籍してからは初、22年11月以来の武雄出走で近況の強さを見せられるか。

 山田兄弟は兄の英明が武雄記念準決勝で落車して以来の出走。どこまで状態を戻せているか、1走目の気配に注目だ。弟の庸平は少しずつ状態を上げている。地元戦の強さはいまさら説明するまでもなく今回も地元ファンを沸かせてくれるだろう。

 寺崎浩平もそろそろ流れを変えたいところ。ダービーで落車した南修二はどこまで復調できているか。清水裕友や山口拳矢、松本貴治も忘れてはならない。

 「特選」組では武雄記念とダービーで決勝進出した佐々木悠葵のパワフルな走りに期待が懸かる。車番に応じて戦法の幅も広げ、強敵相手に先行して粘り込むレースも目立ってきた。

 石原颯、菊池岳仁、町田太我の機動力も見逃せない。昨年のS班・岩本俊介も復調急だ。武雄記念で2度の準Vがある阿部力也も好相性バンクで自慢の決め脚を発揮する。

 「選抜」組ではダービーでGⅠ初の決勝進出を果たした取鳥雄吾に注目が集まる。武雄記念で決勝まで勝ち進んだ谷内健太や、九州期待の大砲、東矢圭吾や後藤大輝は積極果敢な走りでファンを魅了する。


中心は揺るがない 
古性優作
 
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