別府競輪のGⅢ開設69周年記念「オランダ王国友好杯」が東西のトップレーサーを迎え、明日30日から12月3日まで開催される。

 

 V最右翼に抜てきするのは唯一のSS班・浅井康太だ。同記念はいわゆる格上。ひときわ光る存在感を見せつける。

 

 渡辺一成、木暮安由、原田研太朗が応戦。気合の九州勢は復活を誓う山田英明が代表格。

 

 東西の実力者、個性派がしのぎを削る優勝争いから目が離せない。

別府顔

 冠名の由来

 00年4月に「オランダ王国皇太子杯」として記念すべき第1回大会が開催された。

 

 S級の精鋭を迎え、当地伝統の一戦(FⅠ)として親しまれてきたが、第14回大会から皇太子が国王に即位されたため冠名が「オランダ王国友好杯」に改められた。

 

 例年、当地のGⅢは「別府八湯ゆけむりカップ」として熱戦を繰り広げてきたが、昨年より担当窓口が在大阪・神戸オランダ総領事館からオランダ大使館へと変更になるとともに、令和元年に第20回大会を迎えるにあたり、オランダ大使館の了承のもと、今回から「オランダ王国友好杯」をGⅢへと格上げした。

 別府バンク特徴 

 周長400㍍、直線のみなし距離59・96㍍、最大カントは33度41分24秒。当バンク最大の特徴は風。とくに冬場はBS強い向かい風が先行型を悩ませる。おまけにトップクラスが集まるGⅢ開催だから、逃げ切るのは難しい。

 

 車券戦術は追い込み中心となるが、きつめのカントを利して、まくりがけっこう決まっている印象。ただし、遅めのまくりは3角からの上りで失速する。早めにスパートするかまし、まくりが有効だ。直線の伸びは内、中、外と平均的。

別府競輪場全景