大会展望①
中川 誠一郎
充実一途の松浦悠士がV争いの中心点となるが、各地区から実力者、個性派が集まり予断を許さない。
九州勢は松浦と同じSS班の中川誠一郎が復活を懸けて挑む。別府は昨年の全日本選抜を逃げ切りで制した思い出の地。競輪祭で未勝利だったのをはじめ、近況は大きな着が目立つ中川だが、力が急激に落ちたわけではない。流れさえ向けば、突き抜けるだけの脚力の持ち主だ。
絶好調の北津留翼が追加参戦。さらにキレ鋭い差し脚が武器の園田匠や地元のガッツマン大塚健一郎ら地元九州勢の動向を見守りたい。
諸橋 愛
関東から諸橋愛、木暮安由が名乗りをあげる。諸橋は競輪祭で決勝進出。最後までGPのイスを争うなど持ち前のしぶとさを見せつけた。競輪祭で勝ち上がりに失敗したとはいえ木暮も圏内。
芦沢辰弘や2班でも力を付けた黒沢政治の存在は頼もしい。黒沢の気持ち次第では諸橋、木暮のさばきが生きる。
浅井 康太
ネームバリューなら浅井康太。
競輪祭は準決で落車の憂き目に遭い、逆転でのGP復帰はかなわなかったが、①③①でまとめた予選道中の動きは浅井本来のキレ味だった。ただし、中部の援軍が少ないのがマイナス材料になる。それでも単騎戦は今まで何度もやってきたし苦にはしていない。
伊藤裕貴が勝ち上がれば浅井を引き出すパターンも考えられる。