ハイパワーで押し切る
中釜 章成
中釜章成がハイパワーを見せる。昨年7月にデビューして、12月に3場所連続完全Vで2班特昇。そのままの勢いで1、2班戦でも強さを発揮し、特昇から中5日で臨んだ初戦の和歌山FⅡでいきなり完全V。決勝は打鐘から出て4角でスパート。グングンと加速すると後ろを引き離し、2着と4車身差の逃げ切り。鮮やかな勝ち方が印象に残る。
その後、今年もここまでに3Vなど積極的な走りで充実ぶりを示している。川崎出場は今年2回目で、5月FⅠでは①①❾。決勝は8番手不発という悔やまれる結果。その経験をここに生かす。仕掛けどころを逃さず、納得の走りで押し切りを狙う。
中釜の番手は近畿で連係ならベテランの中川博文になる。中釜とは7月防府FⅠの準決で連係したが、踏みだしで呼吸が合わず別線に割り込まれるミス。ここは意地でも食らい付きたい。
大矢崇弘が力で中釜と好勝負を演じる。S級から下がって今期の出走はまだ3場所。優勝はなく決勝2着が1回。勢いに乗ればVチャンスは十分。後位は関東で坂本将太郎。鋭い差し脚で浮上も。
北日本は福島のヤングパワーが2人。牧田賢也と佐々木堅次は高校の後輩と先輩の間柄。ラインを組めば強力だ。ただ、佐々木は落車後。状態面を注視する必要がある。
機動力ある斎藤宗徳には地元の柴田功一郎が続き南関ライン。斎藤はまくりに構えるか。仕掛ける位置次第で怖い。
山本奨は自力基本に前々勝負。状況に応じて自在に攻める。中四国の追い込み型で力のある森安崇之、吉松直人が山本との連係から上位をうかがう。