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【記者コラム】久米116期引っ張る

↑戦法の幅が広がり活躍が期待される久米詩

 

 5月のダービーが中止になり、期間中に開催のガールズコレクションもなくなった。5月28日からの広島スポニチ杯のガールズに参加した高木真備は、トライアルで優勝して出場権を獲得していただけにモチベーションを保つのが大変だった様子だ。「50日ぶりのレースなので」と不安の表情を隠さなかった。
 
 迎えた初日は逃げての勝利だったが「全然ダメ。車が進まない」と、久米詩に詰められるレース内容に笑顔はなかった。気持ちを切り替えて臨んだ2日目は、2着に6車身差をつけるまくりで快勝した。上がり11秒5は自己ベストタイムで自信を取り戻し、決勝戦は勢いに乗って116期の吉岡詩織、久米を寄せつけなかった。
 
 終わってみれば高木の圧勝だったが、存在感を見せたのが久米だった。2日目も逃げて2着、決勝戦も高木のまくりに続く2着で、同期のライバル吉岡に先着した。
 
 「高木さんの強さを改めて感じましたが、今後につながるものが見えてきました」と話す。スタートを取ってのレースが多かったが、今回は中団からの攻めで結果を残し、戦法の幅が広がった。ガールズ116期はやや伸び悩みの中で、トップグループが狙える存在だ。京都出身だが、父の元選手の康徳氏が伊豆の競輪選手養成所の教官になったことで、静岡からのデビューになった。「自分はセンスがないので、地道にやっていくだけです」とあせらず強さを求めていく。養成所で練習できる抜群の環境も味方に、116期を引っ張っていく活躍が期待される。(緒方 泰士)