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【記者コラム】初V坂井 同期の活躍刺激に再び輝く

↑坂井(右)は同期の小原と切磋琢磨

 

 スーパールーキー・坂井洋(25)が平塚FⅠ(22~24日)でS級初V。115期で初のS級Vとなった。初のS級戦の小松島は①④②。初戦を勝ち上がったが、準決4着で決勝は逃した。前回を振り返った坂井は「A級の時と流れが違う。番手を回っている人が余裕があるので道中、波をつくられたりで、なかなかすんなり前に出させてもらえない。ずっとダラダラ脚を使わされている感じ。自分の持ち味であるトップスピードの良さを全く出せなかった」と冷静に分析していた。
 
 平塚では「まずは決勝に乗ること」とやや控えめ。予選、準決と危なげなく主導権を握り1、2着。冷たく降り続く雨に加え、バックが強烈な向かい風という悪コンディションの中でもいつもと変わらないパフォーマンス。「きついのはきついが、みな同じ条件だから」と淡々と話す。前回に比べ「しっかり踏み切れている」と確かな手応えをつかんでいた。決勝は7番手で脚をため得意のまくりで前団を一気にのみ込む。持ち味のトップスピードを生かした坂井らしいV。
 
 115期の在校1位。同期の活躍が大きな刺激になっている。同じ開催のA級で小原佑太(23=青森)が完全V。これで6連勝となりS級特進へ王手。同時期にS級に上がった高橋晋也(25=福島)はS級初戦で決勝に進んでいる。共にナショナルチームで切磋琢磨(せっさたくま)するライバルだ。「負けていられない」と気持ちを入れての優勝だった。次回、向日町(12月8~10日)の走りも見逃せない。 
 
 ♤狩谷 牧生(かりや・まきお)1964年(昭39)4月11日生まれ、神奈川県出身の55歳。88年4月スポニチ入社。92年1月にレース部へ異動。1年間の競輪取材の後、中央競馬担当に。2013年、21年ぶりに競輪の現場に復帰。ミッドナイト競輪では初めて会う西日本の選手を取材して新鮮な刺激を受けている。

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