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【記者コラム】少ない選手補充改善を

 24日決勝の静岡記念は浅井康太(35=三重)が復調を感じさせる完全優勝を飾った。売り上げも目標の54億円を上回る58億3944万円。最終日の入場者数も7900人で静岡記念の開催は成功で幕を閉じた。
 
 ただし課題が残った。2日目の1~5R(選抜戦)が全て8車立てで行われた。初日は6人が欠場したが補充選手は1人だけ。静岡記念前後の選手斡旋の関係で補充が見つからなかった事情はあるが〝2日目の前半5Rが満車(9車)だったらもっと売れたのに…〟の見方が多い。
 
 もちろん正選手が欠場して初めて補充選手が必要となるわけで初手から多くの補充選手を予定していない。前後の斡旋から補充の対象にならない選手、また自分の競走得点から補充で走ると得点が下がる選手は補充要請にも慎重になる時期もある。
 
 静岡記念の3日目は1~3R(一般戦)が7車立てで行われた。2日目は欠場が2人、3日目の補充選手は1人だけ。ここも同様に〝満車だったら…〟の見方が多い。売り上げ目標を達成したとはいえ補充選手の少なさは改善が必要だ。
 
 特に2日目は満車(9車)にすべきだ。2日目からの補充なら2走か3走できるから脚の状態が翌日の推理にも生かされる。もちろん売り上げにつながる。
 
 ただし3日目の1~3Rは今回の静岡記念みたいに7車立てでも仕方ない面もある。記念競輪3日目1~3Rは7~9着が最終日帰郷の勝ち上がり方式なので着順次第で1日だけの補充選手がいる。それならば7車立てでも2日間の動きを見た選手が車券を買いやすい。7車立てには7車なりの展開推理があるし、現在はA級戦で7車立てを見慣れている。ただしS級戦の魅力の一つは9選手がゴール直前の1車身の差の中で接戦を演じるシーンだ。(中林 陵治
 
 ♤中林 陵治(なかばやし・りょうじ)1962年(昭37)生まれ、熊本県出身の57歳。慶大卒。87年4月入社、翌5月に坂本英一(栃木)ら59期生のデビュー戦(花月園新人リーグ)で記者デビュー。以来、競輪の現場取材一筋33年。好きなレースは5車の結束、番手まくり、競り。