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【記者コラム】強い同期に追いつけ脇本&岩谷

 16日の奈良ミッドナイトで小原佑太(23・青森)が115期4人目のS級特進を決めた。ナショナルチームに所属しているだけあって、決勝戦で6番手から踏み込み、後ろをちぎりまくったスピードは圧倒的だった。11月には坂井洋が115期として初のS級Vを決めている。前の期の113期もすでにGⅢVがある松井宏佑、宮本隼輔と強い選手の宝庫だが、115期は彼らを追い越すような可能性を見せている。
 
 これだけ強い選手が続出するようになった理由は、日本競輪選手養成所(日本競輪学校から変更)でナショナルチームの科学的トレーニングを取り入れたことが大きい。また記録会で好成績を残せば半年間短縮して、来年1月からデビューが可能になった。ますます、期のもっとも若い選手がスピードを見せつけることになりそうだ。
 
 今、取材に来ている松山でも115期注目の2人がいる。12月レインボーカップチャレンジファイナルでA級一、二班に特別昇班した脇本勇希、そして岩谷拓摩=写真=だ。ともに初の一、二班での走りとなる。脇本はグランプリに出場する雄太の弟としてデビュー前から注目されていた。岩谷も富山県出身ながら、選手になるために父の知人だった福岡の吉岡稔真氏のもとに弟子入り。かつての最強選手から直接のアドバイスを受けることができる抜群の環境にある。
 
 レインボーカップ直前に吉岡氏から「3着以内に入らないと不動会(吉岡グループの名称)を破門」と言われ緊張したそうだが、これは岩谷にハッパをかける愛のムチだった。両者とも決勝進出はならなかったが経験を積んだことで次走での巻き返しに期待したい。(緒方 泰士)