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【記者コラム】超新星・菊地の目標は「先行でグランドスラム」

 競輪好きの両親に幼少期から競輪場に連れて行かれる〝英才教育〟を受け競輪好きに。「好きなことを仕事に」の一心で、中学生からの夢がかない、レース部記者になることができた。

 

 1月デビューの競輪記者はいなかったが、選手には〝同期〟が2人。史上初、養成所を早期卒業した117期の菊池岳仁(19=長野、写真)と寺崎浩平(26=福井)だ。ともに圧倒的な脚力でデビューから6連勝。特別昇班にリーチをかけている(菊池は2月7日からの宇都宮、寺崎は4日からの四日市)。そんな超新星の1人、菊池と京王閣(27~29日)で初対面。髪は丸刈りで、柔和な笑顔を見せる19歳。そんな初々しい男もレースでは豪快そのもの。「先行は譲れない」という宣言通りに影を踏ませぬ逃走劇を連発。レース映像では、後続が画面から見えなくなってしまうほどの着差をつけた。それでも「まだ出し切れていない」と言うのだから間違いなく怪物だ。

 

 現在、ナショナルチームの練習のために伊豆で1人暮らしをしているという菊池。「食事は自炊。部屋が静かなのは寂しい」と新たな生活へは対応中。「服には気を使うようにしたい」と10代らしい挑戦も口にした。ただ、欲しいものを尋ねると目をギラつかせ「新しい自転車」と答えた。「今は自転車のことが一番」と笑顔。競輪を楽しみ、常に考えていること。このストイックな気持ちこそが彼の強さの真髄だと感じさせられた。

 

 目標は「先行でグランドスラム」と菊池。こだわりの先行での大偉業を掲げた。「意識してしまう」という同期・寺崎との〝令和の怪物〟対決。そしてその先の金字塔へ。そんな怪物伝説を〝同期〟として追い続ける。大好きな競輪が、また夢を与えてくれた。(渡辺 雄人

 

 ♤渡辺 雄人(わたなべ・ゆうと)1995年(平7)6月10日生まれ、東京都出身の24歳。寺崎と同じ法大卒。18年4月入社、昨年12月までレイアウトを担当し1月からレース部・競輪担当。好きな選手はタテヨコ自在な古性優作(28=大阪)、小松崎大地(37=福島)。競輪だけでなく競馬、ボートもたしなみ昨年の宝塚記念では100万円超の払い戻し。特技はプロの資格を持つダーツ。愛犬の名前は「ジャン」。