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【記者コラム】逸材ルーキー金田 異色の経歴


 いわき平(20~22日)で奮闘中の119期ルーキーの金田涼馬(23=神奈川、写真)を取材した。
 
 本デビュー後は伊東、西武園、青森、川崎、小田原と5場所を走って全て2着以上の素晴らしい戦績。いわき平でも連勝で決勝へ。どれだけ身体能力が高いのか、と想像していたが「学生の時はスポーツは何もしていない。特に球技全般は苦手。中学生の時は美術部だった」と話すように、ばりばりの体育会系どころかむしろ運動音痴。高校で自動車工学を学び、いずれは自動車整備士になるつもりだったが、祖父から「競輪選手という道もあるんだよ」と教えられた。
 
 「同級生に競輪選手になると言ったら、なれるわけないだろ」と笑われ、見返そうとこの世界に飛び込んだ異色のルーキーだ。師匠の内藤秀久(39=89期・S級1班)からは「自転車があって本当に良かったな」と今でも言われるそうだ。
 
 デビュー直後は「早くS級に上がり師匠を引っ張りたい」と特進を目指していたが、今は「自分のレーススタイルを確立してからでも遅くない。ダッシュに自信があり捲りが得意。でも今は先行してラインを連れ込む競走を」と志は高い。
 
 ただ今シリーズは警戒されて後方にさせられることが多く「2日連続でラインで決められなかった。こんなことはデビューして初めて。帰ったら師匠に説教されますね」と反省しきりだった。決勝では同期2人との対戦で2着。いずれは間違いなく特別昇班できる逸材。次回は平塚の「ルーキーシリーズ2021プラス」(10月3日)で同期同士の対決に臨む。その走りにも大いに注目したい。
 
 ◇狩谷 牧生(かりや・まきお)1964年(昭39)4月11日生まれ、神奈川県出身の57歳。88年4月スポニチ入社。92年1月にレース部へ異動。1年間の競輪取材の後、中央競馬担当に。2013年、21年ぶりに競輪の現場に復帰した。取材する機会の多いミッドナイト競輪は競走得点順に。「何番車ですか?」と尋ねられることもなくなった。