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【記者コラム】PIST6に見た多様性と課題

 ついに始まったPIST6。250バンクに生まれ変わった千葉競輪「ティップスター・ドーム・チバ」を舞台に、国際ルールの6車立てで順位が競われるスタイル。10月2、3日にその第1回大会が行われた。
 
 車券購入は民間ポータルサイト・TIPSTARのみ。映像はYouTubeでも確認できる。まず目についたのはCGを用いたド派手な演出。MCも実況というよりはDJに近い。選手もカメラを向けられると好きなポーズでアピール。なにより楽しそうに走る姿が印象的で、多様性時代に沿ったやり方だと思った。
 
 昼、夜の2部構成で参加選手36人が1日2走する。周回中の並びは直前の抽選で決まり車券予想に反映できない。一番大事なのは250バンクに慣れているかどうかだろう。初代王者に輝いた雨谷一樹は元ナショナルチーム。当然、圧倒的な強さだった。単勝オッズは連日1.0倍。初日は2億円近い投票が集中した。
 
 ではなぜ1.0倍という単勝オッズが成り立ち投票が集中したのか。ポイント購入時に10%の還元があるからである(条件次第では最大24%まで)。購入、獲得したポイントはそのまま換金できないので鉄板レースに投資。的中すれば換金できる…。一言で言えばマネーロンダリングである。
 
 2日間の総売り上げは6億2338万6700円。内訳は初日が約3.5億円で2日目が約2.7億円。もっと言えば決勝があった2日目夜の部は、2000万ほどしか売れなかった。なぜか。ポイント還元が初日で打ち切られためである。2日目昼の部に2億円強の売り上げがあったのは、終了のお知らせメールを確認していなかったユーザーが、初日と同じように購入したからだと推測される。
 
 第2回は9日に開幕。もし初回のようなポイント還元イベントがなければ、売り上げは大きく下がる。逆に続ければ、運営サイドにはかなりの負担となる。ニュースタンダードとして定着するかどうかは、今後の動向次第となりそうだ。(岡田 光広)