ホームバンクでのGⅠに選考順位1位で参戦。「もしかしたらこれが最後かもしれない」と児玉は意気込みを込めた。この大会だけは譲れない、の気構えで今年最初のGⅠに臨む。
「間に合いましたね!」
笑顔がようやく戻った。体調を崩した影響がモロに出て全国の児玉ファンに心配をかけた姿はもうない。
「3月の別府と取手のガールズコレクションを走った感じは〝これはかなりヤバいぞ〟って。次の玉野も完全優勝できたけど、感触的にはイマイチだった。師匠の藤田剣次さんにセッティングを見てもらったら、サドル周りやハンドル周りがズレていました」
セッティング修正の効果は抜群。続く松山では意欲的な攻めも披露して完全Vを飾った。
「松山の感触は凄く良かった。セッティングの不安がなくなったし、もう大丈夫。なんとか間に合った」
昨年のGⅠ第1弾・パールカップをV。しかし、地元同然の小倉で開催された競輪祭女子王座戦はまさかの予選敗退に終わった。ティアラカップからの始動で準決行きは決まっているが「完全優勝したい」と貪欲な姿勢を崩さない。三つの白星奪取へ攻めを貫く。