小田原競輪の開設74周年記念「北条早雲杯争奪戦」(GⅢ)は16日、12Rで優勝戦が行われ、郡司浩平(32=神奈川・99期)が4年ぶり4回目の小田原記念優勝を飾った(GⅢ制覇は2月の静岡以来、通算17回目)。2着に新田祐大、3着に和田圭が入った。
レースは雨谷がスタート。真杉―雨谷―新田―和田―神田―深谷―郡司―内藤―佐々木で周回。残り2周半から深谷―郡司―内藤―佐々木が仕掛けて主導権。5番手以降は新田―和田―神田―真杉―雨谷。深谷のペースが良く一列棒状で赤板から最終周へ向かう。
最終2角から新田―和田が捲ると郡司も最終Bから番手捲り。郡司のスピードが良く末脚確かに押し切る。新田は内藤にけん制を受けるが外を踏み勝ち2着。新田追走の和田が3着。
郡司は「(深谷ペースの)一列棒状で誰も来なかったが、優勝するために前に踏ませてもらった。出てからはゴールまで踏み込めたし、優勝できたのはラインの仲間のおかげです」と前の深谷はもちろん、後ろの内藤と佐々木に感謝した。
郡司の次走は5月2~7日のGⅠ日本選手権競輪。舞台は平塚競輪場で「そこ(平塚)に向けてずっとやってきている」目標の一戦に「平塚まで気持ちを入れてしっかり練習するし、もちろん体調管理も」と万全の状態で向かう。
▼次走 優勝の郡司浩平、2着の新田祐大は5月2~7日のGⅠ・平塚ダービー。3着の和田圭は24~26日の取手FⅠ。
◇郡司 浩平(ぐんじ・こうへい)1990年(平2)9月4日生まれ、神奈川県横浜市出身の32歳。市立横浜商高卒。11年1月プロデビュー。通算成績は952戦340勝。GⅠ優勝は第62回競輪祭(20年)、第36回全日本選抜競輪(21年)。1㍍67、80㌔。血液型A。師匠は父親の盛夫さん(50期=引退)。