ニュース&記者コラム

【名古屋FIスポニチ杯】伊藤信 捲って今年初V

 名古屋競輪の「創刊75周年記念スポーツニッポン杯・サテライト一宮カップ」は21日、12RでS級決勝が行われた。鋭く捲った伊藤信(39=大阪)が昨年7月函館以来、通算40回目の優勝を決めた。南潤を追走した窓場千加頼が2着、逃げた南が3着に入線した。

 屈指の破壊力が火を噴いた。前受けからレースを進めた伊藤信はホームで機敏に中団に追い上げると、バックから鋭く捲った。窓場のけん制を乗り越えて、外から捲り上げた根田を振り切りVゴールを駆け抜けた。

 「後ろには岡本君がいたので、いつもより早めに行こうと思った。余裕を持っていい判断ができた」と地元を背に気迫のこもった走りが、最高の結果につながった。初日は先行して押し切り勝ち、準決は根田が後続をちぎる展開も、懸命に前々に踏み上げて2着を確保して決勝に進出。連日の動きはさえ渡っていて「いい感じで走れていた。踏めるようになってきた」と手応えはバッチリだった。

 今年の初めは精彩を欠いたが、近況の成績は右肩上がり。「今年に入って体調を崩していた。4月以降から良くなっているし、ここまで走れるようになって良かった」と力強さが戻ってきて見事に復活を遂げた。今シリーズでVを飾って、今期ラストの走りを最高の形で締めた。次走は7月12~14日の京王閣FⅠ。来期も持ち味である豪快なカマシ捲りを武器に、白星を重ねていく。(栗林 幸太郎)

 ◇伊藤 信(いとう・しん)1983年(昭58)10月28日生まれの39歳。92期。07年7月奈良でデビュー。08年4月豊橋で初優勝。10年1月松山でS級初優勝。通算成績は1429走434勝、40V。1㍍68、76㌔。血液型O。

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