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【宇都宮GⅡ最終日決勝】清水 連覇

 連覇で完全復活――。

 GⅡ「第6回ウィナーズカップ」の決勝戦が3月21日、栃木県宇都宮競輪場で行われ、清水裕友(27=山口)が追い込み優勝、賞金2279万円を獲得した。昨年の松阪に続く大会2連覇を達成。

 完全Vに王手を懸けていた人気の脇本雄太は捲り不発で6着に敗れた。

 また第9Rで行われた「ガールズケイリンコレクション2022宇都宮ステージ」は石井寛子(36=東京)が優勝、賞金225万円を手にした。

◇GⅡ・第6回ウィナーズカップ決勝成績◇
3月21日=12R先頭固定競争2025㍍

着順車番予想選手名年齢登録上がり着差先頭今回成績
清水 裕友27山口15秒8❶❻①
松浦 悠士31広島3/4身❶❶①
深谷 知広32静岡3/4輪①②③
神山 拓弥35栃木1/8輪②②②
成田 和也43福島1/2身④③②
脇本 雄太33福井1輪①①①
古性 優作31大阪1/2身❷❷②
浅井 康太37三重3身②②③
太田 竜馬25徳島9身②①③

決め手=差し

▽車単❼❸ 1400円(5)
▽3連単❼❸❷10340円(31)

脇本寄せ付けず

 500走路の「雷神バンク」を中四国ラインの結束力が支配した。無欲の清水が真っ先にVゴールを駆け抜けた。「まさかです。優勝できると思っていなかった」。手にした優勝カップに目を向けると「名前が入っているのは気分がいい」。昨年大会に続き自身の名前が刻まれるカップを見つめ、連覇の余韻に浸った。

 勝因は中四国ラインの絆の強さだ。太田がグイグイ飛ばして主導権を握り、一本棒。松浦がためらわず3コーナーから番手捲り。これで勝負あり。余力を残していた清水は松浦を3/4車身かわした。桁違いのスピードを見せつけていた脇本の強さがかすむほど見事な中四国の連係プレーだった。

 燃え尽き症候群に清水は苦しんでいた。「去年、賞金争いでグランプリに出られたことに満足してしまい、年が明けてから気持ちが入らなかった」。S班として受けて立つ立場。若手の挑戦に足元をすくわれそうにもなった。ひたすら練習。気持ちを切らさぬよう努めた。練習と積み重ねた信頼は裏切らなかった。仲間たちに助けられ、短い低迷期を一気に抜け出した。「前回の名古屋で、これじゃマズイなという危機感だったが、こんなに早く立て直して優勝できるとは。またここから一生懸命できそうです」と目尻を下げた。

 賞金ランクは3位へと急浮上。5年連続5回目のグランプリ出場へ大きく前進した長州の革命児は「気持ちが切れやすいタイプだが、1年間しっかり戦っていきたい」。自信を取り戻して大きく胸を張った。(小野 祐一)

 ◇清水 裕友(しみず・ひろと)1994年(平6)11月9日生まれ、山口県防府市出身の27歳。誠英高卒。14年7月プロデビュー。主な優勝は20年全日本選抜、20年サマーナイトフェスティバル、21、22年ウィナーズC。通算585戦201勝。通算取得賞金は4億1076万円。趣味は野球観戦。1㍍66、82㌔。血液型A。

 ◆次走 優勝した清水裕友は平塚記念(4月7~10日)、2着の松浦悠士は玉野記念(3月26~29日)、3着の深谷知広は川崎記念(4月14~17日)。

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