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【記者コラム】松井宏佑 攻め幅広げて進化続ける

 次世代の旗手として今後さらなる活躍が期待される松井宏佑(29=神奈川、写真)。今年初めてのGⅠである2月全日本選抜(取手)では準決で敗退も2勝3着1回の成績で、大舞台でも存在感を示した。3月GⅡウィナーズカップ(宇都宮)も意気揚々と参戦。「全日本選抜では準決以外でやりたいレースはできた。今回もやりたい練習ができた」と万全の状態で臨むも、一次予選で敗退。その後は気持ちを切らさずに2日目と最終日にそれぞれ白星を挙げて能力の高さを証明していた。

 「1走目は500バンクに対応できなかった」と走り慣れてない長走路に苦戦したもようで、敗因は明確。「2日目はいいレースができた。最終日は力勝負しようと思ったので出し切れて良かった」と修正能力の高さを示して、ライバルたちを蹴散らした。

 しかし、大舞台で走って課題も浮き彫りになった。「僕の走りはいつも単調なので、少しでも幅を広げていかないといけない。何でもできる郡司(浩平)さんが近くにいるから勉強させてもらう」。3日目は敗戦も、ナショナルチームの先輩である新田祐大と中団争いをするなど、位置取りへの意識も高くなっている。競輪界屈指の実力派・郡司から学ぶことも多く、伸びシロは無限大だ。ナショナル仕込みのトップスピードに、位置取りもこなすようになれば選手として一層厚みを増してくる。

 そして次走は地元で開催されるGⅢ平塚記念(4月7~10日)だ。「次は地元なのでそこに向けて。(地元勢)みんなで決勝に乗って、上位独占できるように頑張りたい」と見据える先は地元の大一番。大舞台での経験を生かして進化を続ける次世代のエースが、今度は熟知した平塚で自慢のスピードを発揮する。

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