小倉競輪の「スポーツニッポン杯=スポニチ杯」は最終日の24日、第12RでハイライトのS級決勝が争われ、6番手2角から捲った松本秀之介(22=熊本)が快勝。昨年12月の小倉FⅠ以来、2回目のS級優勝を飾った。
2着は鐘4角からかました野原が踏ん張り、3着は松本マークの島田が入線した。A級は番手捲りを決めた松永真太(40=福岡)が10年前の豊橋以来、3度目の1、2班戦Vを手にした。
門田―久米が先行態勢を取ったが、鐘4角から野原が巻き返した。番手の田中と門田が絡む中、6番手2角から松本が10秒9の快速ラップで捲り切って栄えある「スポニチ杯」を獲得した。「野原さんの後ろがもつれてたし、展開が向きました」。終始、笑みを浮かべながら振り返った松本の次回は10月1日からの地元、熊本記念(久留米開催)だ。
甘いマスクにトップレーサーに負けないスピードを持ち合わせた松本は紛れもないスター候補生だ。実力派がそろう小倉バンクで弾みをつけた松本が譲れない地元記念でも大きく存在をアピールする。
◇松本 秀之介(まつもと・ひでのすけ)2000年(平12)5月7日生まれの22歳。117期在所成績第3位の成績を収め、20年5月小倉でデビュー。今年5月の日本選手権(いわき平)でGⅠ初出場。6月別府で通算100勝をマーク。S級優勝は今回で2回目。通算成績は202走112勝。1㍍76、70㌔。血液型B。