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【記者コラム】平塚ダービー「84年世代」活躍の予感

 162人を色分け――。現在、平塚で開催中の日本選手権競輪。通称「ダービー」は年間6つあるGⅠで最多の162人(正選手)が出場している。昨年2月から今年1月までの1年間の獲得賞金上位者しか出場できない。プレミア感のある大会だ。

 その162人をあるカテゴリーに分類すると、違う景色が見えてくる。例えば「地区」。最も多いのは今回の地元地区にあたる南関勢で26人。都道府県別でみると地元・神奈川勢の12人が最多だった。つまり昨年から神奈川勢は地元ダービーを目指して高いモチベーションを持って戦い続け、賞金を積み重ねていたことになる。地元出場選手は直前に平塚バンクで合宿。参加した北井佑季は「みんなで一致団結してやろうと士気を高められた」と気持ちを一つにして本番を迎えたという。チーム南関の結束は強力。「優勝者を南関から、地元から」という気概が伝わってくる。

 「期別」では96期が最多出場で11人。S班でGⅠタイトルに最も近い男の1人とされる守沢太志や、実績最上位の深谷知広などタレントぞろい。選手生活15年目でキャリアが充実。30代半ばが多く選手として脂が乗っている年頃だ。

 最後は「年齢」。最も多いのは今年39歳を迎える「84年世代」。この年代は競輪界の黄金世代と言われており、今回の出場者では飯野祐太、吉沢純平、木暮安由、宿口陽一、久木原洋、岩本俊介、鈴木裕、浅井康太、稲川翔、村田雅一、大川龍二、河端朋之、小川勇介。タイトルホルダー3人を含む13人がGⅠ最高峰に名を連ねている。まさに豊作。酸いも甘いも経験したこの黄金世代が今回活躍しそうな予感がするが、果たしてどうなるか。記者は平塚でダービーを取材中。現場から車券につながる情報を届けたい。

 ◇小野 祐一(おの・ゆういち)1983年(昭58)10月26日生まれ、秋田県出身の39歳。06年スポニチ入社。予想では調子、ラインの結束力を重視。今年は紫波(岩手)、泉崎(福島)、境川(山梨)などの自転車競技場へ足を運びたい。

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