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【記者コラム】犬伏湧也 地元記念に弾み

 9日に幕を閉じた「第73回高松宮記念杯」(岸和田)決勝戦は、最終バック手前から強烈に捲った古性優作が3回目のGⅠ優勝。昨年のグランプリ同様、単騎の戦いを制したのはあっぱれだった。ゴール後は地元ファンの声援に応え、何度もガッツポーズ。喜びを爆発させていた。

 今回は落車が多かったのは残念だったが、レースは見応えたっぷりだった。その中でGⅠ初出場の119期・吉田有希は2着2回の未勝利。それでも4走中、3日間はバックを取るなど新鋭らしい走りは見せた。今後のビッグレースでの活躍が楽しみだ。

 119期の出世頭は吉田だが、潜在能力の高さは在所1位の犬伏湧也(26=徳島、写真)が上の評価となる。22日まで開催中の高松FⅠ戦に出走中で、シリーズの主役として熱い視線が集まる。

 その犬伏、直前の松戸GⅢでは準決を突破できず、連対は最終日の2着のみと期待に応えられなかった。

 「33は難しい。脚は悪くはなかったが、流れをつかみ切れていない」

 短走路に加え、9車立てに課題を残しているが、それも経験をつめば大丈夫だろう。

 今回から新車を投入。「やっと来ました。セッティングも出たし、後は走りながら微調整していきます。ファンの人気の応えられるように頑張りますよ」と楽しみにする。

 7車立てのFⅠ戦なら、実力を存分に発揮しよう。次の地元・GⅢ小松島記念(30日~7月3日)に向けて、新フレームの感触をばっちりつかみたい。練習で(400)常時10秒2、3は叩き出すなどスピードは折り紙つきだ。

 今後は小松島記念にGⅡの玉野サマーナイト(7月16~18日)とグレードレースが続く。次代を担うスター候補として、さらに加速度を増す。(下野 章雄

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