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【記者コラム】白井 オリ山崎颯一郎から勇気もらい復帰

 白井美早子(35=大阪・102期)がバンクに帰ってくる。落車で大ケガを負い欠場中だったが、12月1~3日の豊橋で復帰することを決めた。つらい、しんどい。そんな白井を勇気づけたのは、大好きなオリックスバファローズの26年ぶり日本一に貢献した山崎颯一郎だった。「初めて見たら本当にキラキラしていて。王子様です。凄い投球を見て私も頑張らないと、と思いました」。カッコイイ。ただ、勇気づけられた理由はそれだけではなかった。

 7月に函館で落車。左肩の腱板が裂け筋肉断裂に亜脱臼、さらには胸鎖関節の脱臼と大ケガを負った。聞くだけで痛い。何とか懸命なリハビリを経て2場所欠場後に復帰。しかし、悲劇は続いた。9月に富山で落車し、右肩の肩鎖関節を脱臼。「それまではリハビリをしながら走れていたけど、ある意味吹っ切れました」と治療に専念した。

 沈んだ心に闘志を吹き込んだのが山崎。リハビリの合間を縫い、CSで初めて生で見た。1㍍90のモデル体形に甘いマスク。投げれば160㌔の剛速球。カッコイイのはもちろんだが、「トミー・ジョン手術をして育成になり、支配下に戻って大舞台で結果を出せるなんて凄い。ケガがあっても前向きに自分の夢をつかむ山崎選手にグッときました」。苦労の先の活躍。〝私も!〟。白井は燃えた。

 〝悲しみ乗り越え突き進め〟。オリックスの応援歌のワンフレーズだ。「痛みがないわけじゃない。けど、出走本数も足りないし点数も厳しい。無事だけ、というわけにはいかない。決勝が目標です」。ガールズ10周年を支えた1期生、まだまだこれからだ。いてまえ!ミサコ!

 ◇渡辺 雄人(わたなべ・ゆうと)1995年(平7)6月10日生まれ、東京都出身の27歳。法大卒。18年4月入社、20年1月からレース部・競輪担当。今年から中央競馬との二刀流に挑戦。愛犬の名前は「ジャン」。小学生の頃からオリックスファン。学生時代には夜行バスで1人で京セラドームに行き応援したり、宮崎キャンプにも行った。

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