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【GⅢ和歌山グランプリ】脇本 無傷で記念12V

 和歌山競輪の開設73周年記念「和歌山グランプリ(GⅢ)」の決勝戦は15日の12Rで行われ、脇本雄太(33=福井)が新田祐大とのもがき合いを制して逃げ切り、4連勝のパーフェクトV。22年9月向日町以来通算12回目の記念優勝。2着に古性優作、3着は守沢太志。

 最強を証明だ。脇本が4車が結束した北日本を力でねじ伏せた。新田以下北日本は正攻法で、その後ろは単騎の深谷と真杉。脇本は古性らを連れて7番手に付ける。初手の並びから動きがなく脇本が打鐘前からスパート。これに合わせて新田が踏み込む。いったん、新田に当たられて浮いたように見えたが、そこからさらに脇本はグンと加速した。スピードは衰えることなく押し切って完全V。マークの古性が態勢を立て直して好追し2着に入った。
 「新田さんが全力で踏んで当てられてビクッとしたけど、しっかり踏み直せた」
 新田との力勝負を制した脚はまさに№1だ。GP王者として走り初めとなった今回の和歌山記念。圧倒的なパフォーマンスをファンの前で披露してみせた。
 「グランプリから気持ちを切らさず和歌山記念を迎えることができました。目標?目の前のレースを勝ち続けること。一番近いGⅠの全日本選抜(2月23日~、高知)をしっかり戦いたい」
 23年も競輪界最強戦士がノンストップで走り続ける。

 

 ◇脇本 雄太(わきもと・ゆうた)1989年(平元)3月21日生まれ、福井県出身の33歳。94期生として08年7月福井でデビュー。GⅠ7V、GⅡ1V。22年にグランプリ初制覇。自転車競技の日本代表として21年の東京五輪に出場。1㍍80、72㌔。血液型A。

 

 ◇次走 1着の脇本雄太、2着の古性優作、3着の守沢太志はともに豊橋GⅢ(26~29日)。

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