ニュース&記者コラム

平原 記念22V 松山「金亀杯争覇戦(GⅢ)」

 松山競輪の開設70周年記念「金亀杯争覇戦(GⅢ)」決勝戦は15日、第12Rで行われ、打鐘3半からかました平原康多(37=埼玉・87期)が逃げ切り、通算22回目のGⅢ優勝を飾った。2着は諸橋愛、3着は松浦悠士。なお、ブロックセブンは佐々木豪が2角まくりで制した。
 
 赤板過ぎに誘導をかわした松浦が流し気味に踏むところ、4番手の平原が躊躇(ちゅうちょ)することなく、諸橋を連れ打鐘3半から一気にスパート。叩かれ3番手の松浦は外で粘った中川にかぶった態勢で仕掛けられない。番手で車間を切った諸橋の援護もあったが、平原がゴールまで駆け抜けて、1月大宮記念以来の優勝を飾った。
 
 「先行かもしれないと(諸橋に)言っていました。バックでは諸橋さんの優勝かなと思ったけど、まさか押し切れるなんて」
 
 力を出し切っての優勝だけに喜びもひとしおだ。
 
 「昨年はフレームとか試行錯誤してレースでも失敗していました。お客さんにも迷惑をかけたけど、ようやく自分の納得する走りができてきた。一昨年からの失敗がプラスになっていますね」
 
 2月の全日本選抜から「やってきたことが結果に出ている」と今は自信を持って走れている。〝最強〟のオールラウンダーとしての姿が完全によみがえった。次走の福井ウィナーズカップでも力強い走りで優勝を狙う。     (下野 章雄)
 
 ♤平原 康多(ひらはら・こうた)1982年(昭57)6月11日生まれ、埼玉県出身の37歳。02年8月西武園(1②❾)でデビュー。通算成績は1242戦390勝。GⅠ7V、GⅡ2Vの実績。輪界屈指のオールラウンドプレーヤー。1㍍85、95㌔。血液型A。
 
 ◆次走( 優勝した平原康多、2着の諸橋愛、3着の松浦悠士はいずれもウィナーズカップ(26~29日、福井)。

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