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武雄FⅠ「第25回井上茂徳杯」山根 S級初制覇

 スポニチ創刊75周年を記念し、武雄バンクで熱戦を繰り広げてきた日本名輪会カップ「第25回井上茂徳杯」は最終日の10日、第12RでハイライトのS級決勝が争われ、2角捲りを決めた山根将太(25=岡山)がS級初優勝を飾った。2着は切り替えた大塚、3着は外を伸ばした戸田が入線。

 「林さんと一戸さんが、もがき合い、展開が向きました」。快晴、微風と絶好のコンディションの中、すがすがしい笑顔で山根は展開を振り返った。大一番は柿沢がS取り。一戸―柿沢―林―大塚―山根―戸田―根田で周回を重ねた。いったんインを切った山根を林が叩く。さらに一戸が鐘からスパートし強引にハナに立つ。2角、満を持してスパートした山根は一戸―柿沢を乗り越え、S級初Vをもぎとった。

 21年5月、名古屋でのプロデビューからちょうど2年で美酒を味わった山根は「将来的にはGⅠを走りたいけど、自分はまだまだ脚力、経験不足。FⅠでしっかり決勝に乗って実績を積んでいきたい」と先を見据えた。持ち味の自力勝負で最高の結果を残し、GⅠ常連の強豪が集まる次回の四日市FⅠ(15~17日、追加あっ旋)で堂々主役に名乗りを上げる。

 ◇山根 将太(やまね・しょうた)1997年(平9)7月9日生まれの25歳。119期。21年5月、名古屋でプロデビュー。21年10月にS級特昇。初参戦の今回井上茂徳杯でS級初優勝。159走64勝。1㍍76、75㌔。血液型A。

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