富山競輪の開設68周年記念「瑞峰立山賞争奪戦(GⅢ)」は1日、第12Rで決勝戦がわれ、バックからまくった松浦悠士(28=広島・98期)が6月取手以来、3度目の記念制覇を達成した。2着は小倉竜二、3着は田中晴基。6Rのブロックセブンは東龍之介(29=神奈川・96期)が制した。
前で受ける茨城勢を田中、松浦の順でイン切り。すかさず赤板で吉沢―杉森が叩き返し先行。松浦は武田を飛ばして3番手をキープ。結果的に好位を奪ったのが勝利につながった。ホームから鋭くまくり上げた渡辺一をけん制しつつ、バックからスパート。番手まくりの杉森を力でねじ伏せVゴールを駆け抜けた。
「本当はハコに飛びついてタテ脚と思ったけど、しっかりレースもできて内容もいいし最高ですね」
今や堂々たるトップクラスの地位を確立。「自分の力だけではGⅠは勝つのは難しい。ラインの力で獲りたいなと思う。そのためにGⅢは自力で獲らないと」。気を引き締めることは忘れなかった。
まだビッグ競輪のタイトルはないが、年末のグランプリ出場も視野に入る充実ぶりなら遠くはないはず。次のGⅡ松阪共同通信社杯(13~16日)で〝強い〟松浦がバンクを席巻だ。 (下野 章雄)
♤松浦 悠士(まつうら・ゆうじ)1990年(平2)11月21日生まれの28歳。10年7月熊本でプロデビュー。通算成績は800戦204勝。ビッグ競輪での優勝はないが、機動力前面の自在型として年末のグランプリ出場も視野に入る。1㍍68、73㌔。血液型O。
♦次走斡旋 1着の松浦と、2着の小倉はGⅡの松阪共同通信社杯(13~16日)、3着の田中は久留米FⅠ(6~8日)に出走予定。
自在の松浦 3度目記念V GⅢ富山記念決勝
2019/9/2