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【記者コラム】〝逆算の天才〟今年も❷浅井康太と心中

 グランプリシリーズ開幕まであと9日。今年は静岡競輪場を舞台に、バトルが繰り広げられる。昨晩はその前夜祭が「グランドニッコー東京台場」で行われた。出場選手による車番選択の結果や、並びに関してのコメントは別掲の記事で確認してほしい。

 

 スポニチファミリーの浅井康太=写真=は2番車を選択。「6と9以外」を選択することは事前に聞いていた。理由も「全部の車番で(グランプリ)を勝ちたいから」と、何とも浅井らしいものだった。ちなみに過去7年の車番と結果は、7(3着)→8(3着)→6(2着)→4(5着)→6(優勝)→8(3着)→9(優勝)。単枠で走るのは今回が初めてとなる。

 

 「脇本(雄太)君に勝つにはどうすればいいか」を常に念頭に置いての1年間だった。その意識を一番感じ取れたのが競輪祭だ。敵として、味方として、常に近い位置で脇本との相対スピードを確認しながら走り、結果を出した。グランプリに向けての大きな収穫となったはずだ。

 

 いずれ今年の浅井は過去最高の仕上がりとみている。加えて逆算の天才。一発勝負への心身の持って行き方が抜群にうまい。あとは本人も言うように「運だけ」だ。4人エントリーの近畿勢がすんなりと主導権を握るなら、ラインで決まる可能性大。だからこそ別線の包囲網は強まるはずだ。まずは「東のコウタ(平原康多)」が黙ってはいない。もちろん浅井も後手には回らないだろう。自由に組み立て、自在に攻めることのできる単騎戦こそ、競輪スキルの髄を極めた王者が一番輝く戦法であり、真骨頂だからだ。GP連覇&3Vの偉業に期待して、今年も車券は「西のコウタ」と心中する。(岡田 光広)