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【記者コラム】S級初Vで断ヒゲ式 中西大さらなる飛躍へ

中西大ビフォー(左)→アフター(右)

 

 ヒゲよさらば。

 

 中西大(28=和歌山・107期)は19日の高知FⅠ決勝で待望のS級初優勝を飾り表彰式では断ヒゲ式が行われた。トレードマークの長いあごヒゲに表彰式の参加者が、ちょっとずつハサミを入れて最後にジョキリ。「S級で優勝したらヒゲをそると決めていたのでうれしい」

 

 決勝は1着入線の稲川翔(33=大阪・90期)が長い審議の結果、失格となった。中西は繰り上がり優勝だったが、ついに公約を実現できた。「ラインのおかげ。稲川さんが失格でなければラインでワンツーが決まっていた。すんなり駆けさせてもらったのはあるけど自信になった」。グレードレースで活躍する太田竜馬(22=徳島・109期)、山中秀将(32=千葉・95期)らを相手に500バンクで主導権を奪って、まくらせなかったのは十分、価値がある。

 

 S級に上がったのが昨年7月。今年後半はコンスタントに決勝へ進んでいたが、なかなかVに届かずヒゲは伸びっぱなし。「優勝できないし、むさ苦しくなってきたので、そろそろ、そろうかな」と言っていた矢先で最高の結果を出すことができた。現在開催中の松阪FⅠ前検日はヒゲをすべてそり落とし、さわやかな好青年に変ぼうしていた。きょうは準決勝。パワフルな走りで突破してもらおう。

 

 まだGⅡ以上のビッグレースを走れてないが、着実に力を付けているだけに大舞台に登場する日はそう遠くないはずだ。来年の活躍が待ち遠しい。
(亀田克也)

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