今年も4人の外国人選手がガールズケイリンに参戦。昨年、5場所で3Vと実績最上位のオーストラリアのモートンは残念ながら膝のケガで欠場するが、3年連続のファンリーセン(オランダ)とハンセン(ニュージーランド)、2年連続のグロ(フランス)、初参戦のゴドビー(アメリカ)の面々だ。
最年少は19歳のグロ。昨年は初参戦の立川で④⑤①と案外の成績。「どこで仕掛ければいいか全く分からなかった。人気に応えられずかなりナーバスになったけど、最終日の1着が自信に」。
その後はいわき平、広島で完全Vするなど4場所12戦で10勝の活躍。自転車競技歴は3年と浅いが、日本のガールズケイリンで経験を積み「以前よりレースでいろいろな戦術をできるようになった」。
8月欧州選手権のケイリンで世界王者のデクレンデル(ベルキー)を破り金メダルを獲得。「ガールズケイリンは凄く勉強になる。必ずしも速く走れる選手が勝てるわけじゃない。どんな戦術で臨むかが大事」。
今年もガールズケイリンでさらに経験を積み「東京オリンピックで金メダルを」という夢にまた一歩、前進する。
ちなみに日本食で苦手と思ったのは、佐世保の夕食に出た尾頭付きの魚。その場に一緒にいたハンセンも「魚と目が合って…。とても食べられなかったわ」と口をそろえていた。好きな食べ物はどら焼き。20歳のバースデーの27日にプレゼントすれば喜ばれる!?
グロは弥彦(19~21日)、伊東ガールズインターナショナル(28日)、西武園ナイター(5月7~9日)、奈良(19~21日)、川崎ナイター(25~27日)と転戦する。(狩谷 牧生)
♤狩谷 牧生(かりや・まきお)1964年(昭39)4月11日、神奈川県生まれの54歳。88年4月スポニチ入社。92年1月にレース部へ異動。1年間の競輪取材の後、中央競馬担当に。2013年、21年ぶりに競輪の現場に復帰。ミッドナイト競輪では初めて会う西日本の選手を取材して新鮮な刺激を受けている。
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2019/4/11