弥彦準決10Rで2着に入った藤井栄二(28=兵庫)が3月佐世保FⅠ以来の決勝進出を決めた。
バック数27回を誇る超徹底先行タイプは終始ボティシャーを警戒。大本命の機動力をギリギリまで封じた。「初手の並びが予想外だったが、ボティシャーの仕掛けを遅らせるためにずっと見ていた。あまり早く踏むとボティシャーを引き出すだけだし、そこは考えて走った。4コーナーでは仕掛けてくると思ったのでそこで全開でした」。包囲網をあっさり突破したボティシャーが後続を引き離してまくると、藤井は離れながらも追い掛けて2着を確保。「無我夢中でした。相手が強すぎて脚の感じは分からない」と大粒の汗を流して振り返った。
決勝はボティシャー―ボスの外国人コンビが強敵だが「先行基本に頑張ります」ときっぱり。24日決勝の久留米FⅠでは竹内翼(28=広島)がグレーツァー―トルーマンを相手に逃げ切りで大波乱を演出した。藤井も〝逃走心〟に火を付けて大金星をつかむか。