▲▲中野カップを手にガッツポーズの平原康多(左は中野浩一氏)▲▲
久留米記念決勝 番手まくりで押し切った平原康多(87期)が昨年5月の京王閣以来、通算19回目の記念優勝を飾った。
レースは中川がスタートを取り、前から山崎―中川―三谷―松浦―杉森―平原―木暮―神山―桜井の順で周回。残り2周で杉森―平原―木暮―神山―桜井が上昇、先行態勢に入る。前受けの山崎がすんなり車を下げ巻き返しを狙うと、打鐘2Cで三谷が内を突き山崎の番手を奪取。打鐘4角から山崎がまくって出るが木暮のブロックで外に膨らみ不発。2角から自力に転じた中川がまくり上げると、平原が最終バックから合わせて番手まくり。平原はゴールまで力強く踏み切り、差し迫る木暮を振り切って押し切った。
久々に味わう優勝は格別だ。昨年9月の共同通信社杯(高知)以来の美酒。前半戦ラストに今年初Vを手にした平原は「試行錯誤でうまくいかない日々もあったけど、結果が出ると自信になりますね」と笑顔で喜びに浸った。
勝因は関東ライン鉄の結束力。前で先手を握った杉森、平原をガードした木暮、4番手を固めた神山のアシストが平原に勇気を与えた。前走の高松宮記念杯(岸和田)初日に落車し不安がつきまとっていたが「初日から動けていた」ことで弱気の虫を追い払い、ラインの力を最大限に生かした。
6月11日に37歳を迎えた平原は「正直、年ですけど」と笑いながら「後半戦もグランプリに向けて頑張ります」とファンに力強く誓った。
♤平原 康多(ひらはら・こうた)1982年(昭57)6月11日生まれの37歳。02年西武園でデビュー。06年のGⅡふるさとダービー富山でビッグ初V。09年の高松宮記念杯でGⅠ初優勝。17年の全日本選抜(取手)では7度目のGⅠ制覇。通算成績は1182走366勝。1㍍85、91㌔、血液型A。
◆次走斡旋 優勝した平原康多、2着・木暮安由、3着・松浦悠士の次走はいずれも13日から15日まで別府で行われるGⅡサマーナイトフェスティバル。