奈良競輪の「スポーツニッポン杯争奪 三笠賞(FⅠ)」は12月28日、10RでS級決勝戦が行われ、三谷将太(36=奈良)が切り替え最終バックから捲りV。5月奈良GⅢ以来、今年2度目のS級優勝を決めた。
2着は直線伸びた永沢剛。A級は大矢崇弘が逃げ切りV。
これが地元プラスアルファの力だ。三谷は2日目まで未勝利だったが、決勝は自力捲りでV。
レースは伊藤―三谷―山口が正攻法。中団に成田―永沢。後方に新田―内藤。新田が青板過ぎから先行態勢。下げた伊藤が打鐘4角から仕掛けると、永沢のブロックで不発。1角から捲った成田―永沢に、三谷が切り替えバック捲りを放ちVゴール。「きつかった。(捲りは)待ってから仕掛けました」と体が自然に反応した。
「連日ピンピンの展開だったし、調子は良くなかった」との事だが「必死のパッチでした」と地元の意地で優勝をもぎ獲った。
「優勝で今年を締めくくれて良かった(笑い)。これで(弟の)竜生が(静岡GPシリーズ)勝ってくれれば」とエールを送った。来年2月には奈良記念。地元3連続優勝へ向けて22年もスタートダッシュだ。(下野 章雄)
◇三谷 将太(みたに・しょうた)1985年(昭60)10月24日生まれ、奈良支部所属の36歳。92期生として07年7月びわこ(11年廃止)でデビュー。定評のあるガッツマーカー。5月、地元の奈良でGⅢ初優勝。通算成績は1119戦165勝。1㍍76、82㌔。血液型A。