大ベテランが大ピンチを切り抜けた。いわき平に出場したメンバーで最年長54歳の中沢孝之(大阪)が準決勝9Rで3着。決勝へ駒を進めた。
目標不在の二分戦で単騎になり「ベテランには厳しすぎるメンバー構成。初日特選組なのに回る位置がない…」と頭を抱えていたが、いざレースが始まると集中力を発揮。残り2周から先行争いが始まり、中沢は車間が大きく空いて最後方。絶体絶命のポジショニングだったが、残り1周からまくり気味に踏み上げ金沢―大島後位を確保。歯を食いしばって前2人に食い下がった。「年寄りには厳しいレースだったけど、これで今晩はぐっすり眠れる」と笑顔を見せた。
どんな展開でも最後まで諦めない粘りの姿勢が真骨頂。決勝10Rもいぶし銀の走りで突っ込んでくるか。