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【記者コラム】極狭ハンドルがトレンドになる?

 豊橋FⅠ戦の取材に来ている。前検日、滋賀の藤井昭吾のハンドルを見て驚いた。見るからに分かるハンドル幅の狭さ。岐阜記念でも話題となっていたようだが、自分はヤングダービーの取材でボートレース三国にいたため、実際に見るのは今回が初めて。

 

 「8月の和歌山(ワールドエボ)でテオ・ボスにいろいろ聞いていたら、ボスが直々に作ってくれたんです。一番狭いところで295㍉。次節の弥彦から使い出しました」

 

 豊橋初戦は外並走からのまくりで幸先のいい白星。「力が入る」と自力選手の藤井にとってはやはり好感触のようだ。もちろん既製品はなく、市販の350㍉幅などのハンドルを万力などを使って加工するしかないのだが、国際ルール化、スピード化が進む現代競輪においての新しいトレンドとなりそうな予感。いまでは規制されたが、大ギアブームが始まったときによく似ている。

 

 実際、藤井の極狭ハンドルは岐阜記念で一緒だった青森の五日市誠にも派生。「藤井君に作ってもらいました。一番狭いところで290㍉」
 これだけ狭いと激しい横の動きには対応できないのでは?と思うが、追い込み主体に自在な走りをする五日市にとっても魅力的な〝変革〟だったのだろう。今後の経過に注目したい。

 

 一方で極広の、個性的なハンドルで走っている選手もいる。愛知の服部竜二だ。小兵レーサーならではの前に突っかかるような独特な乗り方をする選手だが、通常は走路に対してほぼ平行にセッティングするグリップ部分を、前に押し出す形で斜めになっている。「自分は昔からこの形。これでも足りないぐらい」

 

 FⅡナイターのレースプログラム入れ替えや、250バンク実装に向けての新基準など、転換期を迎えている競輪界。いずれ選手たちは与えられたルール内で試行錯誤して生き抜くしかないのだ。(岡田 光広)