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【記者コラム】被災の地元・千葉支援へ篠崎は走り続ける

1日に熊谷市長(左)に寄付金の目録を手渡した中村浩士支部長


 台風で甚大な被害に見舞われた千葉県。地元の窮状に選手たちは積極的に動いた。松戸競輪場での千葉記念開催中、川崎競輪場での南関地区プロでも寄付を募り100万円を集めた。
 
 選手会千葉支部の中村浩士支部長(41)はガールズケイリンの篠﨑新純(34)と1日、千葉市役所を訪れた。選手たちの温かい思いが詰まった寄付金の目録を大事そうに取り出した中村は「一番困っている人に届けてほしい」と熊谷俊人市長に手渡した。知らない間柄ではない。廃止が既定路線だった千葉競輪。支部長として足しげく市長の元を訪れ存続を訴えてきた。そのかいあり、千葉競輪場は新しく周長250㍍の「250バンク」として生まれ変わる。熊谷市長は「千葉で競輪をやっていて良かったと思われるように、その存在を高めていければ。今後も選手会と協力態勢を築いていきたい」と話した。
 
 S級で活躍する山賀雅仁(37=87期)は長引く停電の中、ガソリンスタンドでの〝足こぎ給油〟がニュースで取り上げられ話題になった。その姿に心を打たれた日本写真判定は災害支援として100万円を寄付した。山賀の弟子の篠崎は「武雄競輪(9月15~17日)の開催中、胸が苦しくなるような思いでニュースを見ていた」。強風で倒壊したゴルフ練習場は「実家から1駅しか違わない」ところにあるという。「自分なりに考えて一刻も早く復興できるように」。武雄での優勝賞金から個人で10万円を寄付した。レースで一生懸命に走るだけじゃない。競輪選手は社会貢献でも頑張っている。
 
 ♤狩谷 牧生(かりや・まきお)1964年(昭39)4月11日生まれ、神奈川県出身の55歳。88年4月スポニチ入社。92年1月にレース部へ異動。1年間の競輪取材の後、中央競馬担当に。2013年、21年ぶりに競輪の現場に復帰。ミッドナイト競輪では初めて会う西日本の選手を取材して新鮮な刺激を受けている。