【脇本 敗れて強し】
▼脇本雄太(2着) 敗れてなお強し。人気の中心に推された脇本は主導権を握り2着に粘り込んだ。番手に入った新田、6番手からまくった清水を二枚腰で合わせたが、ゴール寸前で佐藤に¼輪かわされた。
脇本は「グランプリ史上何人目かの先行逃げ切りを今の状態で狙ってみた。僕の宣言通りインパクトのあるレースがしたかったから。それが本心。納得はしている」とサバサバした表情で振り返った。東京五輪の自転車トラック競技でメダル獲得が期待される日本のエースは「このグランプリで終わりじゃない。戦いはまだ続くんです」と語った。
【10度目も平原届かず3着】
▼平原康多(3着) 後方2番手の平原が物凄い勢いで外を突っ込み3着。最終コーナー入り口で松浦の内を突き直線勝負に懸けたが「清水君と郡司君の間、もう一個内へ行くべきだった。スピードを殺したくなくて松浦君に当たったが伸びていたから」。
ほんのわずかコース取りを誤り外を踏んだ分、悲願の頂点に手が届かなかった。「もう少し直線があればね。悔しい。伸びていたが足りなかった。(優勝を)狙ったレースなので仕方ない」。10回目の挑戦で一番〝惜しい〟レースだっただけに、悔しそうな表情をにじませた。
▼新田祐大(4着)脇本君と競い合っても良かったが1車下がって番手勝負した方が可能性があると思った。脇本君が掛かっていて車が出なかった。
▼清水裕友(5着同着)重かった。普段だったらまくり頃のところが車が出なかった。力不足です。
▼郡司浩平(5着同着)結果的に外の方が最後まで踏み切れたかも。でも結果は同じ。脇本さんが掛かっていた。
▼松浦悠士(7着)緊張感は全くなかった。清水君が止まって内へ降りようとして、今度は外と思ったら平原さんが入ってきて気になった。
▼中川誠一郎(8着)最終Hぐらいで行ってみても良かったかも。でも脇本君が凄く掛かっていた。
▼村上博幸(9着)脇本君について行けて「よし!!」と思い一瞬、夢を見た。あの仕掛けに飛び付いてくる選手がいるとは…。